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連載コラム2021.11.25

連載コラム Vol.34 – ギリシャ・コーフ島で夏の終わりを堪能

佐藤丈春佐藤丈春

9月にギリシャのコーフ島に行ってきました。夏の終わりでしたが、日中は気温が30度近くに達するので、8月の混雑を避けたい人には、9月〜10月はとても良い時期だと思います。コーフ島では空気がカラッとしていて爽やか。気温30度に達しても心地よいです。
コロナウイルスのワクチンを2回摂取したため、イギリス政府公認のワクチン・パスポートをスマートフォンで持ち歩くことができるようになりました。それを出発前に航空会社のアプリで登録すれば、ギリシャに渡航するのは簡単です。ただし、私のコラムVol.32でイタリアに行った時と同様「Passanger Locator Form」の記入、ギリシャ現地およびイギリスに戻って2日目にPCR検査が義務付けられています(それぞれの検査費用はイタリアに行った時よりも少し安くなりましたが)。
滞在したのは「Domes Miramare」。ここは現在「マリオット・グループ」が経営するホテルですが、1960年代に「20世紀最大の海運王」といわれた実業家、アリストテレス・ソクラテス・オナシスの別荘として建てられました。ジャッキー・オーの愛称で親しまれた、アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ氏の元妻、ジャクリン・ケネディの再婚相手でもあります。ですからジャクリンさんもこのリゾートで夏を過ごしていたそうです。ここは波がおだやかなことでも知られており、ビーチでゆっくりし、海につかる休暇を過ごすには最適。コーフの中心地はユネスコ世界遺産に登録されていますから、1日使って中心地を散策するのも良いでしょう。

Domes Miramareに広がるビーチ。海の向こう側にはギリシャ本土とアルバニアがある。
ビーチの中央に位置するバー。ここで軽食、ドリンクを注文できるし、スタッフがビーチを巡回しているので、移動は不要。
ホテルでの夕食。スズキの下にジャガイモ、赤かぶのソース。バターがほどよく効いている。
ホテルでの朝食。地元産の食材を使った料理は新鮮。1日を気持ちよくスタートできる。

ギリシャ料理は素晴らしいです。また現地の人たちのおもてなしのレベルも高いと思いました。ホテル滞在や外食の際には、重要な要素ですよね。特筆すべきは「The Village Taverna」。ここは夫婦が経営する、こじんまりとしたレストランです。旦那さんがフロアで接客し、奥さんがキッチンを仕切っています。たまたまホテルから歩いて行けるところだったので訪れたところ、絶品料理と、旦那さんのキャラに圧倒されました(笑)。地元の常連客でにぎわっているようだったので、良いサインです。メニューを渡されたのですが「今の季節はこれだね」と言って半ば強制的にオススメ料理を注文させます(笑)。観光客が注文しがちなギリシャの定番料理を、その旦那さんは否定します。「せっかくウチに来たんだから、他では食べられないものを試してみなよ」と。ごもっともです。あまりに自信ありげだったので、言われた通りに頼んだ料理が美味い! スターター、メイン、デザートから食後酒に至るまで、お任せしたのが正解でした(お腹いっぱいだったので、デザートや食後酒もあまり要らなかったのですが、とても美味しかったです)。半ば無理やり色々なものを出してきたので、少しでも儲けるためか? と勘ぐった僕が間違っていました。お勘定が届き、2名で合計40ユーロ(約5,000円)。一人約2,500円で、ハイレベルな家庭料理を食べて(ギリシャのワインも飲みました)お腹いっぱいになれるのです。コーフ島、オススメですよ!

The Village Tavernaの外観。山の中腹の、住宅地にひっそりと佇む。
The Village Tavernaにて食した野菜のスープ。食材が新鮮だった。
自家製いちごのデザート。満腹だったが、完食! ギリシャ国旗がトップにあって、かわいらしい。

佐藤丈春(さとう・たけはる)
1976年東京生まれ。2005年に渡英、2007年に英国王立芸術院卒業。グローバル情報誌『モノクル』に創刊から関わり、ファッションディレクターとして7年間努めた後、2014年独立。現在は英国・欧州ファッションブランドの広告・カタログのスタイリングやアートディレクションを中心に活動する。

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