飛行機での出張や旅行の際、あなたはどの座席に座りたいですか? どうせなら、快適にフライトできる座席を選びたいもの。しかし、座席によってメリットもデメリットもあります。今回は、座席選びのポイントやヒントを、JAL国内線をメインにご紹介します。
機体の種類によって異なりますが、JAL国内線に使われる主な機体の普通席は、3-3、2-3-2、3-4-3といった配置です。普通席のパターンとしては、窓側、通路側、両側が座席(3席以上の両端以外の席)の3つに分けられます。また、飛行機の翼の中心より前を前方、それより後を後方と呼びます。あるいは、前方/中ほど(翼付近)/後方の3つに分けて呼ぶこともあります。
なお、JALの場合、機体前方の一部に、普通席よりもゆったりと心地よく座れる「クラスJ」シートや、さらに前後の座席間隔にゆとりがあり、高級感のあるシートでくつろげる「ファーストクラス」が設定されている機体もあります。
それぞれの座席位置は、どんな特徴があるのでしょうか。メリット/デメリットを紹介します。
◆窓側の席
<メリット>
<デメリット>
◆通路側の席
<メリット>
<デメリット>
◆両側が座席
<メリット>
<デメリット>
前方、後方の特徴も確認してみましょう。
◆前方
<メリット>
<デメリット>
◆後方
<メリット>
<デメリット>
飛行機には、必ず設けられている非常口。前方に非常口がある座席は、他の普通席より前の座席との間隔が広くなっています。そのため、好んでこの座席を選ぶ方もいるほどです。ただし、満15歳以上であること、非常事態の場合に緊急脱出の援助が行えることなど、非常口座席を指定する場合は、いくつかの条件を満たしている必要があるので注意が必要です。国際線の場合は、英語または航空会社の母国語でコミュニケーションが取れることも条件に加わります。
例えば、上記図の『29列目のD、E、G』の席は、目の前が壁ですが、他の普通席よりも若干足元が広め。ただし、テーブルはひじ掛け収納式でやや小さめです。
その他、機体によっては、窓側であっても窓がない席やリクライニングができない席もあります。
一番後ろの座席は、気兼ねなくリクライニングができます。ただし、トイレに近いので、ひんぱんに人が行き来するほか、音やニオイがきになることも。
一部の場合を除き、座席の指定はWebサイトから行えます。基本的には“早い者勝ち”で座席が埋まっていきます。国内線の場合、前方の窓側、通路側の人気が高いようです。希望する座席位置があるなら、旅行や出張の予定が決まったらスグに座席を指定するのがオススメ。遅くなるほど空席が埋まっていきます。
なお、JAL国内線の座席指定サイトでは、「足元が広めの座席」や「ご案内事項のある座席」「幼児連れの方の優先座席」などを確認できます(機体により設定がない場合もあります)。
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JAL国内線のフライトで、くつろいで過ごしたいなら、1,000円プラスして「クラスJ」シートを選ぶのがオススメ。希望の普通席がすでに埋まってしまっていた時や、機内で仮眠を取りしたい時、所要時間が長めの路線に騎乗する際など、クラスJシートが空いていればラッキー。空席があれば、搭乗の直前まで変更可能です。
さらに、羽田-福岡/札幌/大阪(伊丹)/那覇の路線の一部の便には、「JALファーストクラス」のシートが用意されています。食事やアルコールを含む飲み物の提供、大きくて座り心地のいいシート、専用チェックインカウンターやラウンジの利用など、特別なサービスが8,000円の追加料金で体験できます。
フライト中、窓から富士山が見える路線もあります。JALのホームページやスマートフォン用のJALアプリで、搭乗予定の飛行機のどちら側から富士山が見えるかを調べられます。天候や時間帯、飛行ルートなどによって見られない場合もありますが、富士山が見える窓側の席は人気です。
窓側の席でも、翼付近だと景色が見えないため、一般的にはあまり人気がありません。しかし、「翼のフラップなどの動きを見たい」といった理由から、あえて翼付近の窓側席を好む飛行機好きやメカ好きの方もいらっしゃいます。
どの座席を選ぶかは、自分の好みと空席状況次第。飛行機に乗る機会が多ければ、お気に入りの座席位置ができてくるかもしれませんね。
ちなみに、予約時に希望の座席が取れなくても、直前のキャンセルなどで前日や当日に席の変更が可能な場合も。座席の変更は何度でも自由にできます。搭乗日前日の午前5:00から座席指定ができる席が追加される場合があります(必ず追加されるわけではありません)。
なお、LCCなど一部の航空会社では、座席指定に別途料金がかかる場合があるのでご注意を。
お好みのシートに座って、快適な空の旅をお楽しみください!
※掲載情報は2018年11月現在のものになります。