皆さんは、クラウドストレージサービスをご利用でしょうか？仕事上利用している方もいらっしゃるでしょう。今回は、出張や旅行の際に非常に役に立つクラウドストレージサービスについて、その特長や活用のメリットなどをご紹介します。
まずはクラウドストレージサービスについて簡単にご説明しましょう。 クラウドストレージサービスとは、写真や動画、文書などさまざまなデータを、インターネット上に保管できるサービスのこと。インターネット接続していれば、クラウドストレージのデータにアクセスできるので、PCやスマートフォンにデータを保存しておく必要がありません。「オンラインストレージ」などとも呼ばれます。
無料で提供されているサービスも多く、利用できるストレージの容量は5GB～15GBのものもあります。WordやExcelなどのマイクロソフトのOfficeファイルを直接開いて編集できるものや、PCやタブレット、スマートフォンのどのデバイスからもアクセスできるもの、他の人とのデータの共有ができるものなど、機能も豊富。無料で利用できる主なクラウドストレージサービスとしては、OneDrive、Google Drive、iCloud、Dropboxなどが挙げられます。
ビジネスパーソンは多くが、出張時にPCやタブレットを携帯するでしょう。万が一、それらを紛失したり、盗難されてしまったら…。ビジネスの大事なデータをPCやタブレットに保存して持ち歩くのは危険な行為。USBメモリやSDカードなども同様です。
クラウドストレージを利用すれば、必要なデータにどこからでもアクセスできる（要ネット接続）ので、PCやタブレットには最小限のアプリを入れておくだけでOK。安心です。
旅先での思い出に、たくさんの写真をスマートフォンで撮影する方も多いでしょう。特に“インスタグラム”などのSNSにアップするために、何枚も写真を撮ると、あっという間にスマホの容量が消費されてしまいます。マイクロSDカードが使えるスマホなら、容量が足りなくなったらカードを挿し替えれば対応できますが、例えばiPhoneはそうはいきません。スマホの容量不足のため、「保存していた古い写真や動画を削除した」といった経験がある方もいるのではないでしょうか。
OneDrive、Google Drive、iCloudなどのスマホ版アプリには、カメラロールに保存された写真や動画を自動的にクラウドストレージにアップロードしてバックアップができる機能があります。この機能をオンにしていると、スマホがWi-Fi環境下にある時に、撮影した写真や動画がクラウドストレージに保存されます。ホテルや観光地など、Wi-Fiが利用できる場所はあちこちにあるので、クラウドストレージにデータが保存されたらスマホからデータを削除。容量節約に効果的なだけでなく、スマホを紛失した場合などにも安心です。
無料のOneDriveとiCloudのストレージ容量は5GB、同Google Driveは15GBです。複数の無料サービスを組み合わせれば、結構なストレージ容量が確保できます。また、有料サービスへの移行で、OneDriveとiCloudは50GB、Google Driveは1TBにまで容量を増やせます。なお、1枚あたり5MB程度の写真なら約1000枚で5GBです。
もし、個人所有のWindows PCが、マイクロソフトの「Office Premium」搭載PCであれば、Office365サービスに含まれる容量1TBのクラウドストレージ（OneDrive）が利用できます。Macユーザーでも、「Office 365 Solo」をお使いなら、同様に1TBのOneDriveが利用できます。ただし、Office365サービスはPCの購入または「Office 365 Solo」の購入（マイクロソフトアカウントの登録）から1年間有効で、以降は有料の更新手続きが必要です。
もし、Office365サービスが使えるのに、スマホ版OneDriveアプリをインストールしていない方がいたら、ぜひご利用をオススメします。
ちなみに、音楽データもクラウドに保管してストリーミング再生するようにすれば、さらにスマートフォンの容量を節約できます。クラウドストレージサービスを賢く活用することで、出張や旅行がもっと快適で安心して過ごせるようになります。使いやすくて自分にあったサービスを見つけてみましょう。
